不動産一括査定サービスの流れと5つのメリット&4つのデメリット

不動産の売却において成功のカギをひとつ挙げるとすれば、それは「実力があり信頼できる不動産業者をパートナーとすること」に尽きます。

そのためには、1社ではなく複数の不動産業者の査定価格や売却戦略を比較検討しなければなりません。

インターネットがなかった時代には「街の不動産業者に電話して問い合わせする」「訪問して相談する」などの方法しかなく、複数の不動産業者を比較するには大変な時間や手間がかかり、とても非効率でした。

しかし、今はインターネットによる「不動産一括査定サービス」があります。
今回は「不動産一括査定サービス」について、

  • 不動産一括査定サービスの仕組み
  • 不動産一括査定サービスを利用する時の流れ
  • 不動産一括査定サービスのメリット・デメリット
  • 不動産一括査サービスの使い方のコツや注意点

など徹底解説します!

不動産一括査定サービスの仕組み

まずは、不動産一括査定サービスの仕組みについて説明します。

不動産一括査定サービスとは?

あなたが自分の家などの不動産を売却する時には、まずいくらで売れるのかを知るために不動産業者の査定を受けることでしょう。
その場合、複数の不動産業者の査定を受けることが大切です。

なぜなら、1社だけでは査定価格の比較・検証ができませんし、また、その不動産業者が売買仲介を得意分野とする不動産業者でない場合は的確な査定価格ではない可能性もあります。

査定価格が相場より高すぎれば売却が長期化するかもしれませんし、査定価格が相場よりも安ければあなたは損をしてしまうかもしれません。

後悔や損失のない不動産売却をするためには、複数の不動産業者へ査定依頼をし、各不動産業者の査定価格や売却戦略の比較・検討が必要です。

査定依頼をする不動産業者の探し方ですが、もしあなたが信頼できる不動産業者を知っている場合は、その不動産業者に相談すれば問題ないでしょう。

しかし、信頼できる不動産業者を知らず、どこに相談するべきかわからない場合はどうしますか?

その場合は、自宅のそばの不動産業者や駅の近くの不動産業者、あるいはテレビコマーシャルで有名な大手不動産業者などに、1社ずつ訪問あるいは電話やメールで査定の依頼や相談をしなければなりません。

しかも、不動産業者としての実力や得意分野、企業風土なども自分自身で判断する必要があるのです。


<通常の査定依頼>


ところが、不動産一括査定サイトを利用すれば、窓口を一元化することができるため時間や労力を圧倒的に減らすことができます。

不動産一括査定サイトは、物件情報や個人情報を入力するだけで、最大6社程度の不動産業者への査定依頼が完了し、査定結果がメールなどで送られてくる仕組みとなっています。

自分自身でいろいろな不動産業者を探し、査定依頼をする必要はありません。

しかも、サイトによりマッチングされる不動産業者は、すべて売買仲介や買取を得意とし、あなたの不動産の特性に強みを持っている不動産業者です。それらのマッチングされた不動産業者の中から最大6社程度まで選んで、査定依頼できます。


<不動産一括査定サイトの査定依頼>

不動産一括査定サイトが無料で利用できる理由とは?

不動産一括査定サイトを利用するにあたって、あなた(利用者)は無料で利用することができますが、なぜなのでしょうか?

それは、登録している各不動産業者が、不動産一括査定サイトを運営する事業者にサイト利用料金を支払っているからです。不動産業者にとって、売却を検討している・予定している顧客は、喉から手が出るほど欲しい見込客です。

なぜなら、不動産を売却する人と媒介契約を締結できれば、少なくとも売主側の仲介手数料は確保でき、うまく買い手も見つけることができれば、両手仲介となり仲介手数料が倍になるからです。

そのような優良見込客を、サイトからの反響を待つだけで効率的に集客できるため、不動産業者にとってサイト利用料金はそれほどの負担ではありません。

ちなみに、利用料金の形態は「査定依頼反響1件当たり○○円」という成果報酬型が多く見られます。

不動産一括査定の流れ

次に、実際にあなたが不動産査定一括サイトを利用する際の流れについて説明します。ここでは、LIFULL HOME’Sが運営する不動産一括査定サイト「HOME's」を例として進めていきます。

物件と自分の情報を入力する

まずは、物件と自分の情報について入力します。

1.物件種別と物件所在地を町名まで入力します。

2.そして査定依頼ボタンを押せば、詳細情報入力画面に移ります。


<入力イメージ1・2>


3.物件の番地や間取り、専有面積(土地の場合は土地面積、戸建ての場合は土地面積・建物面積)、築年数、現況、入力者と物件との関係などを入力します。
また、住宅ローンの残債額がわかれば任意で入力します。


<入力イメージ3>


4.続いて、売却希望時期や売却理由、売却に関する要望について入力します。
また、売却希望価格があれば任意で入力します。


<入力イメージ4>


5.あなたの氏名、住所、電話番号、メールアドレスなどの個人情報を入力します。
優先する希望連絡方法があれば任意で入力します。

6.そして、会社選択ボタンを押します。


<入力イメージ5・6>


7.あなたの物件の査定依頼ができる不動産業者の一覧が表示されますので、各不動産業者の会社概要やアピールポイントなどを確認のうえ、複数の業者を選択しましょう。

8.選択できたら、確認ページのボタンを押します。


<入力イメージ7・8>


9.確認ページで入力内容を確認したら、送信ボタンを押して完了です。


<入力イメージ9>


以上で入力は完了です。

物件資料を用意しておけば、5~10分程度で終わります。
あとは、査定を依頼した不動産業者からの連絡を待ちましょう。

机上査定か訪問査定かを選ぶ

不動産一括査定サイトによっては、机上査定か訪問査定かいずれかの査定方法を選ぶ場合があります。


<査定方法選択イメージ>


机上査定とは、実際に現地を見ずに物件の概要と机上で取得できるデータをもとに、簡易的に行う査定方法です。売却の検討段階でおおよその査定価格を知りたい場合などに利用するとよいでしょう。

簡易的といっても、レインズから抽出する多くの成約事例や相場などをもとに算定しますので、ある程度の価格妥当性はあります。

最近はグーグルのストリートビューなどを活用して、ある程度の現地情報が確認できることも机上査定の精度を上げるのに一役買っています。

いっぽう、訪問査定とは、机上査定でのデータなどに加えて現地に訪問して確認し、物件ごとの個別要因などを加味して査定価格を算定する方法です。

実際に現地や物件を見てみないとわからない建物や設備の状態、近隣の状況(騒音や臭いなど)、駅からの通勤路や通学路の状況などの詳細なポイントなどを付け加えるため、精度が高い査定ができます。

具体的に売却を検討している場合は、訪問査定をオススメします。

不動産業者から連絡が来る

すべての情報を入力したら、不動産業者からの連絡を待ちましょう。
その際には、希望する連絡方法を入力しておけば安心です。
電話での連絡を避けたい場合には、メールを指定しておけば大丈夫です。

選んだすべての不動産業者からの机上査定が確認できたら、その提案内容や営業マンのスキル、会社の実績などを考慮して、訪問査定を依頼する不動産業者を決めましょう。

訪問査定を依頼する不動産業者を選ぶ際には、直接電話で担当者と話したうえで、

  • 担当者の態度や言葉遣い、宅地建物取引士か否か、企業風土などを確認する
  • 査定価格の根拠や算定方法を質問する
  • 不動産業者のこれまでの売買実績や得意分野などを確認する

などのポイントを総合的に判断して選びましょう。

媒介契約を締結したいだけで高い査定価格を提示する不動産業者もいるため、査定価格だけで不動産業者を選ぶのは止めましょう。ちなみに、しつこく営業電話をかけてくるような不動産業者も避けた方が賢明です。

不動産一括査定の5つのメリットと4つのデメリット

不動産一括査定サイトの仕組みや流れを理解していただいたので、ここでは一括査定サイトを利用するメリット・デメリットについて説明します。
まずはデメリットから見ていきましょう。

不動産一括査定のデメリット

最適な会社が登録しているとは限らない

不動産一括査定サイトに登録している不動産業者は、全不動産業者のほんの一部の業者であり、当たり前のことですがサイトに登録した不動産業者からしか査定は受けられません。

どちらかというと大手不動産業者と呼ばれる会社が多く登録している傾向があります。

あなたの不動産があるエリアに特化して、目立たないが真面目に営業している小規模不動産業者などが、もしかすると一番有利な査定を提案してくれるかもしれません。

しかし、不動産一括査定サイトに登録していなければ、そうした最適な不動産業者からの提案は受けられないことになります。

営業アプローチが多く来る

不動産一括査定サイトに登録している不動産業者は、集客のために登録しています。そのため、査定の依頼が来れば熱心に自社をアピールして媒介契約の締結を目指します。

しかし、なかには熱心過ぎる不動産業者もいるため、あの手この手の営業電話や繰り返しダイレクトメールが送付されてくる、さらにエスカレートすると何度も訪問を受けるようなケースもあるかもしれません。

今では、あまりにも熱心過ぎる営業について規制があるため、本当にひどい場合には行政の管轄窓口に相談すれば解決しますが、そういったリスクがあることは理解しておきましょう。

価格競争により査定価格が相場より乖離する

前述の通り、各不動産業者は媒介契約の締結が目的です。
そのため、査定価格が価格競争となり相場と乖離した高い査定額となることがあります。

査定価格はその価格で売れることを確約している訳ではありません。なかには、売却できるはずのない査定価格を出してくるケースもありますので注意が必要です。高い査定価格だけを根拠に不動産業者を選ぶことがないよう気をつけましょう。

査定価格がバラバラで比較できない

査定依頼をした複数の不動産業者から、バラバラの査定価格が送られてきた場合は、どの査定価格が妥当なのか判断できない場合があります

こうした場合には、各不動産業者の査定価格の査定根拠をヒアリングし、妥当性が高いと感じた順に2~3の不動産業者に訪問査定を依頼すればよいでしょう。

また、査定依頼をする前に自分自身でSUUMOやアットホームなどの不動産ポータルサイト、国税庁の路線価図、国土交通省運営の土地総合情報システム、不動産流通機構が運営するレインズ・マーケット・インフォメーションなどの公的サイトで相場を確認しておきましょう。

各不動産業者の査定価格を判断するうえで、自分自身でも基準を持っていることは役に立ちます。


続いて、メリットも確認しましょう。

不動産一括査定のメリット

無料で利用できる

前述の通り、各不動産業者が自社への集客のためにサイト運営会社に利用料金を支払っているので、利用者は無料でサービスを利用できます

効率よく複数の査定を受けられ、手間がない

実際に不動産業者の店舗に行って査定を依頼すれば無料で行ってくれますが、一括査定サイトを利用すれば、あなたが行うのは最初に情報を入力するだけです。

あとは複数の不動産業者からの査定連絡を待ち、信頼できる不動産業者を選ぶだけ。個別に不動産業者を調べて、各不動産業者に問い合わせるといった手間はありません。

比較・検討ができる

複数の不動産業者から査定結果が届くため、査定価格のみならず売却戦略や広告活動などの提案を含めて比較・検討ができます

各不動産業者の査定価格や査定根拠などを比較することによって、査定価格の妥当性が検証でき、「このくらいの価格で売却できるだろう」といった相場観がつかめます。

エリアや物件にマッチングした不動産業者を見つけることができる

物件情報により、一括査定サイトがあなたの物件のエリアや物件種別、物件特性などにマッチする不動産業者を絞り込んでくれていますので、効率的にあなたの不動産売却に最適な不動産業者を見つけられる可能性が高くなります

仲介でなく買取の場合は競争原理が有利に働く

あなたの物件の売却を仲介で依頼する場合、前述の通り、媒介契約を欲しいがために査定価格を相場よりかなり高く査定し、契約後は状況を見ながら値下げを要求してくる・・・といったリスクがあります。

しかし、物件の売却を買取で行う場合は、 競争原理が良い方向に作用し、「少しでも高く買取価格を提示して、他社に負けずに買い取ろう」・・・という意識が働きます。そのため、あなたの不動産が高く売却できる可能性があります。

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不動産一括査定の使い方のコツと注意点

最後に、不動産一括査定サイトの使い方のコツや注意点について説明します。

対象エリアと提携業者数を確認する

不動産一括査定サイトを利用する場合は、物件の対象エリアと登録している提携不動産業者数に注意しましょう。

対象エリアはほとんどの一括査定サービスが全国対応ですが、強弱はあります。
自分の不動産が所在しているエリアに対応可能な業者数が少ない場合は、必ず他の一括査定サイトも確認しましょう。

また、基本的には登録している提携不動産業者数が多い一括査定サイトから確認しましょう。やはり提携業者数が多い方が、不動産業者の質も担保されることとなり、適切な提案を受けられる可能性が高くなります。

大手不動産業者はいろいろな一括査定サイトに重ねて登録していますが、少なくとも1,000社以上の提携業者数は欲しいところです。

匿名では利用できない

どの一括査定サイトも匿名では利用できません。

匿名の査定依頼ではその不動産業者が所有者にアプローチできないため、媒介契約を締結できる可能性はほとんどなく、タダ働きになりコストと見合いません。
そのため、匿名ではどの不動産業者も査定依頼に対応してくれないのです。

したがって、一括査定サイトを利用する場合は、あなたの物件情報や個人情報を入力せざるを得ないため、やみくもに多く不動産業者に査定依頼をすればその分情報が漏えいするリスクも高くなります。

あなたのプライバシーを守るためにも、冷やかしなどで一括査定サイトを利用することは止めましょう。

電話が苦手なら備考欄で伝えておく

査定結果を電話で受けたくなければ、希望連絡方法を「メールのみ」とし、そのような入力欄がなければ備考欄などにその旨記入しておきましょう。

基本的に、あなたが望んだ連絡方法以外の手段では連絡はきませんので、安心してください。万一、しつこく電話が来るようで来したら、サイト運営会社に報告しましょう。

ちなみに、一括査定サイトに登録しておくことは、不動産業者にとって効率のよい集客方法ですので、サイト運営会社から利用を断られることは不動産業者にとっても避けたいことです。

そのため、クレームが発生しないように注意しながら査定対応している不動産業者がほとんどです。

できれば二つ以上の一括査定サイトを利用する

一括査定サイトごとに強みや特徴が異なります。
とくに大切なのは提携業者数やどのような不動産業者が登録しているのか、といった点です。

大手不動産業者中心の一括査定サイトであれば、ネームバリューを活かした売却戦略が可能ですし、地場に密着した中小業者が多い一括査定サイトであれば地域に強みを持つ不動産業者を見つけられるでしょう。

また、住宅系に強い不動産業者やマンションに特化した不動産業者など、特定な分野に強みを持つ不動産業者だけを集めた一括査定サイトもあります。

このように、一括査定サイトもバラエティーに富んでいるため、あなたの不動産売却に最適な不動産業者を見つけるために複数の一括査定サイトを利用しましょう

不動産一括査定サービスで最適なパートナーを見つけましょう

不動産一括査定サービスは、不動産業界のIT化を象徴するような画期的サービスです。不動産業者にとっても売却希望者にとっても「まさにこんなサイトを待っていた!」という気持ちなのではないでしょうか。

ただし、利便性やメリットだけでなくデメリットや注意点もよく確認して利用しなければなりません。

不動産一括査定サービスという便利で効率的なサービスを賢く利用して、あなたの不動産売却に最適なパートナーを見つけましょう。

以上、不動産一括査定サービスの流れと5つのメリット&4つのデメリット…でした。

 

不動産を売るなら無料の一括査定サービスの利用を忘れずに!

  不動産の査定価格は、どの不動産会社でも同じではありません。
1社だけでは競争原理が働かないので、高く売りたいなら必ず複数の会社に査定依頼してください。
 
その上で、価格だけでなく、説明が丁寧で実績のある不動産会社を選ぶようにしましょう。 価格査定には、複数の会社にいっぺんに査定依頼できる不動産一括査定サービスが便利です。
 
実際に、LIFULL HOME'S PRESSの調査(調査対象:売却を経験したことのある20代~60代までの男女541人)によると、活用した情報ランキング1位は「複数の不動産会社に依頼や相談ができるサイト(一括見積もりサイトなど)」(38.6%)でした。
 
さらに、売却を依頼した不動産会社に対する評価は、一括見積もりサイトから問合せた会社に依頼した人は、「とても親身になってくれて、いい関係が築けた」が61.4%で、他が4割台であるのに対して多いという結果が出ています。
 
査定依頼したからといって、必ず売却を依頼しなければならないわけではありません。「ちょっと我が家の相場を確認したい」といった時に利用してもOKですよ。

⇒ 無料の一括査定サービス(HOME's)を見てみる

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